何の目標も無くニートになった僕がやりたい仕事を見つけて、人生やり直した話

僕はかつて、当時付き合っていたメンヘラ彼女の影響と会社の環境の変化が原因で、適応障害となり会社にいられなくなりニートになりました。

これから何をしようか、どんな仕事をしようかなんてことはもちろん何も決まっていませんでした。

とにかく会社に行くのが辛すぎて逃げるように退職したので・・・

そんな僕ですが色々と遠回りをしながらも、ようやくやりたいと思える仕事にめぐり合うことができました。

何の目標も無くニートになった僕がやりたい仕事を見つけた方法とその時の心境の変化を時系列でご紹介したいと思います。

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やりたい仕事を見つけるに至るまでの過程と心境の変化

新しいことをやってみたいと思う

ニートになって間もない頃は、

「今まで社会人生活を送ってきた中でできなかったことをやってみたい」

と思いとりあえず、北海道にスキー場のリゾートバイトに行ったりもしました。

ですが、

「何か違うなぁ」
「この仕事やる意味無いなぁ」

と感じ、2週間足らずで辞めて実家に戻ってきました。

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ネットビジネスで稼ぎたいと思う

まだ、前職でのトラウマから新しい人間関係を構築するのが怖かった僕は就職することは考えていませんでした。

そこで一人で生きていくために何かネットビジネスをやってみようと思い色々やってみました。ですが、まぁうまくいくものではありませんよね。

ニートがネットビジネスで成功する夢を一度は考えるものですが、大抵何のアイデアも無ければ行動力・継続力が無いのでうまくいきません。僕も例に漏れずそんな感じでした。

そして、同時に一人で生きていくことに限界を感じ始め、

「やっぱり会社で働いた方が人生楽しくなりそう」

という結論に至り、再就職することに決めたのです。

普通に会社員をしていると気づかないものですが、会社で働くメリットって大きいんだなぁとこの時深く実感しました。

会社員に戻ることを決意

さてそこで、これからどんな仕事をしようかと悩み始めるわけです。

やりたい仕事なんて無いので、とりあえずホワイト企業っぽいところに入りたいなぁとしか考えていませんでした。

ニート僕がホワイト企業に就職すべく、毎日のように自分と同じような状況にある人のブログを読み漁っていました。

その中で僕のこれからの生き方を決定づけるブログに出会いました。

それが「ぷにぷにログ」さんです。
※現在は、当時の記事が削除されております

ここの運営者の一人である「D」さんは僕と同じく適応障害で会社を退職してから、溶接の訓練校に通い人生をやり直された方でした。

この方の記事には非常に励まされ、これからの生き方の参考になりました。

そしてこのブログがきっかけで僕は「溶接の職業訓練」を受けることに決めたのでした。

現在では、この「溶接」の仕事が僕のやりたい仕事になっているのですが、職業訓練を受けると決めた当初からそうだったわけではありません。

では、なぜ僕は当時やりたい仕事とは思っていなかった溶接の訓練を受けることにしたのでしょうか。

「やりたい」ではなく、「供給が足りていない」仕事を選んだ

結論からいうとこれです。

やりたい仕事なんていきなり見つかるわけがないので、需要に対して供給が足りていない職種にしようとしたのです。

ようするに自分がやりたいというよりは世の中に必要とされている仕事です。

溶接という仕事は製造のIT導入や自動化が進んでいても人の手が必要となるものです。

ですが、近年ではホワイトカラー職(デスクワーク)を目指す若者が増えており、製造職は敬遠されているため供給が足りていません

やりたいこともないしそれならとりあえず、若手がやりたがる人が少ない仕事をやってやろうと思ったんですね。

事実、訓練校でも僕と同じ20代の人は片手で数える程度しかいませんでした。

また、現在の会社でも15人程度所属している溶接の部署の中で僕が一番の若手になります。

そうすると、おのずと珍しがられますし、大事にもしてくれます。

それに溶接工という仕事は長年の経験がそのまま実力につながる仕事です。ですから、年齢を重ねるとどんどん実力がついていきます。

IT企業なんかでは年を取るとリストラの対象になったりしますが、溶接工にそれはありません。

むしろ、若い頃から経験している人ならば年を取っても引く手あまたになるのです。確かな腕を身につければ高給も見込めます。

現在の団塊世代の人たちが引退するとこの傾向は更に上昇することになるでしょう。

このような経緯で、供給が足りていない職人になると今後の人生が有利に進められると思ったので、僕は溶接の職業訓練を受けることにしたのですね。

最初はモチベーションが低かった

とはいえ、供給が足りていない仕事を選べば有利になる」というのはあくまで理屈の話です。

この思いに至った時点ではまだ、自分自身の気持ちが追いついていません。

まぁつまり心のそこから溶接の仕事をやりたいとは思っていないわけですよ。

この時はまだ、人間関係が原因で辞めたITの仕事に未練がありましたし、溶接という職人の世界に飛び込む勇気がありませんでした。

ですから、溶接に対するモチベーションは低かったです。

そんな心境の中、6ヶ月にわたる溶接の訓練校が始まりました。

職業訓練を受ける中で徐々に気持ちに変化が現れる

実際に溶接の講義を受け、実技を行ってみてもそこまで面白みを感じませんでした。

特に最初の1,2ヶ月は「なんのためにこんなことやってんだろ」としか思っていませんでしたね。

徐々に溶接自体はうまくなってきていましたが、いまいちモチベーションは上がってきませんでした。

しかし、講義を受けている他の仲間や先生は非常に熱心な人たちでした。

そして、仲間どうしお互いに悩みを話し合ったり、訓練の話で盛り上がったりするようにもなってきました。

そんな日々を送る中、いつしか気づいたら彼らの影響を受けてか、僕自身もだんだんと溶接が楽しくなってきたんですね。

本当に人は周りの環境に影響を受ける生物なんだなぁと思います。

そして、最大の転機となったのが訓練校に入って3ヶ月の頃のことでした。

それでも、まだITへの未練があった僕は、東京のIT企業に面接に行きました。

結構うまくしゃべれたかなと思いましたが、結果は不合格。キャリアコンサルタント経由でその理由を教えてもらいました。

落ちた理由のひとつが

「ITが好きそうではない」

でした。

この時に、はっと思ったんですね。

「確かに俺はそこまでITが好きじゃないのかも…」

とね。

ただ単に前職を中途半端な状態で辞めたために未練が残っているだけで、そもそもIT技術がそんなに好きではなかったんですよ。

そのことに気づいた僕は、ここで初めてITの道から降りることを決意したんです。

それと同時に、だんだんと面白くなってきている溶接の道をこれから歩んでいこうかなと思い始めたんですね。

その気持ちは日に日に強くなり、この2週間後には決心が固まっていました。

そしてその道で週活を始め、無事に溶接の仕事ができる会社に内定をもらい現在に至るわけです(内定時の約束が違い未だに溶接をやらせてもらえないため、既に再転職を検討しているのはまた別の話…)。

結論とやりたい仕事を見つける過程で分かったこと

以上が僕がやりたい仕事を見つけた過程になります。

簡単にまとめると


1. 世の中に必要とされているけど、やりたがる人が少ない仕事を探した
2. 溶接がこれに該当すると分かり、訓練校で勉強した
3. 最初は気持ちが付いてこなかったが、徐々に楽しくなってきた
4. ついには溶接の仕事をしたいと心から思うようになった

このような流れです。

そして、やりたい仕事を見つけた僕がこの過程を通して分かったことが2つあります。


・やりたいことは頭の中で考えたり、インターネットで探しても絶対に見つからない
・やりたいことは突然見つかるものではなく、実際に色々と体験してみることで徐々に分かってくるもの

ということです。

やりたい仕事が分からないあなたへ

もし、今あなたが

「やりたい仕事なんて分からない」

という状況にあっても安心してください。それは普通のことです。

では、これからどうしたらよいのか?

僕からできるアドバイスはたったひとつです。

「今、自分がやりたいこと」から一回視点をずらして、「世の中に必要とされ人手が足りない職種」を探してそれを「やりたい仕事」に変えていくのです。

そもそも「やりたいこと」というのは過去の自分の経験から作りあがっていくものです。

・ゲームが好きだからゲームを作りたい

という人は過去にゲームをやって楽しかった経験があるからこそ、こういう考えに至るわけですね。

ですから、好きな仕事というのは新しい経験を重ねることで新たに作り上げることができるんです。

人間やっているうちに、どんなことでも好きになれます。それならば他の人がやりたがらない仕事を好きになった方がお得です。

自分にも世の中にもWIN-WINになるような仕事探しをしてみてはどうでしょうか。

結構うまくいくもんですよ。

 
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