うつ病や適応障害で休職した時のおすすめの過ごし方。休職期間は自分に優しくしよう

僕はかつてのIT関連の会社に勤めていたときに適応障害と診断され、会社を休職しました。

その中で個人的に僕が休職中にやってみて良かったなぁと思ったことをご紹介したいと思います。

ちなみに一口に休職中と言っても自身の体調によって状況は変わります。まず休職前に出ていた僕の適応障害の症状をまとめてみました。

そして、やって良かったと思うことを休職まもなくの精神が安定していない頃と心が落ち着いてきた頃に分けて書いてみました。

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休職する直前に出ていた僕の症状

僕が会社を休職する直前こんな症状が出ていました。

仕事のことを考えるだけで何も楽しめない

この頃は土日だろうが、5連休前だろうが、帰宅後だろうが常に会社のことが頭を離れず何かを楽しむどころではありませんでした。

とにかく次の出社日のことを考えてはおびえていました。

現実から逃げるために寝て過ごすことが多かったです。

会社に行く直前に吐いてしまう

朝、出社する直前に社内の人間関係やクライアントの対応を考えただけで体が拒否しているかのように吐き気を催していました。

実際に吐いていました。

もちろん、食欲も無く、無理矢理ウイダーを流し込んでいました。

仕事中に頭が全く回らない

普段ならば10分もあればできる仕事に1時間ぐらいかかっていました。

例えば、今日のやるべき仕事をExcelにまとめることなんかは5分もあれば十分できるんですが、この時期はそんな簡単なことにも30分ぐらい時間が必要でした。

また、仕事柄文章を書くことが多いのですが、やはり普段の5倍以上の時間がかかっていました。

とにかく思考力が落ちていたんですね。

また、分からない仕事があっても先輩に相談するのが怖くて一人で抱えてしまうことも多かったです。

部屋で一人涙を流していた

そして、会社の恐怖感とどうにもできない絶望感で部屋で一人ふとんにくるまって泣いていました。

ガチで泣いたのは小学生以来でしょうか。

当時は自分の異常に気づけなかった

これまで僕は精神病とはまるで無縁だったので、自分が適応障害になるとは思ってもいませんでした(適応障害という言葉も知りませんでした)。

そのため、自分の症状を客観的に見ることなんて到底できませんでした。

今、冷静にこの頃の自分を振り返ってみるとやはり普通では無かったと改めて感じます。

休職期間に入ってまもない頃にやっていたこと

そして、僕は休職することを決断しました。休職を自分で決断できて本当に良かったと思います。

僕が休職に入った流れはこちらの記事でご紹介しています。
関連記事:うつ病や適応障害で休職に入る手順。筆者の例をご紹介

休職期間に入ると会社に行く必要が無くなるので、上の症状はだいぶ収まりました。

とは言ってもまだ集中力が必要なことなんてできませんし、会社のことが完全に頭から離れたわけではありません。

この頃やって良かったなぁと思うのは以下のことですね。

家族としっかり話をして実家に戻った

僕は休職する直前まで一人暮らしをしていました。

しかし、自分の精神状態的に一人でずっといるのは無理だと判断し、自分の症状を両親に話して実家に戻らせてもらうことにしました。

結果的にこれが本当に良かったと思います。

実家に帰っても部屋にこもっている時間が多かったのですが、それでも同じ屋根の下に誰かがいるというのはものすごい安心感がありました。

1日にかわす会話が両手で数えられる程度でも誰かと話をするのってすごく心が休まるんですね。

そして、3食栄養のある食事を出してくれます。精神病の治療には食事も大事だそうです。

また、お金がほとんどかからないので金銭面での心配も無いのも大きいかなと思います。

もし、意地を張って一人暮らしを続けていたら孤独感と焦燥感から症状は悪化していたかもしれません。

よく寝た

休み始めて間もない頃はとにかく寝ました。

朝昼晩関係なしに寝ていました。

たくさん寝ると、起きた瞬間ってすっきりするんですよね。

医学的にも精神病の人はまずは寝ることが大事だそうです。

心が休まる本を読みまくった

心を休めるのって以外と難しいんですよね。

休職まもないころ近所のコンビニで「心が休まる本」なるものを見つけました。

即買いですよねこんなん。

本当に僕にはありがたいことがたくさん書いてあって救われました。この本が僕の心のナビをしてくれた感じでした。

また、ホリエモンや2ch創設者のひろゆきさんの書籍も読んで、世の中には色々な生き方をしている人がいるんだなぁと知りました。

社会の見方が僕の中でかなり変わりました。会社に属するだけが人間の生き方じゃないということが分かったのは僕の中ですごい支えになっています。

他の人のブログを見る

本を読みまくったのと同じ感覚ではあるのですが、僕と同じように休職した方のブログや、会社に属さずに幸せに暮らしている方のブログなどを読んでは自分を勇気づけていました。

不思議と自分が社会から置き去りにされているという孤独感が和らぎます。

今でも、これらのブロガーさんの記事の更新を楽しみにしています。

昔好きだったゲームをプレイ

心療内科の先生によると、休んでいる間はゲームをやることもいいそうです。

この時、先生とドラクエやFFの話で少し盛り上がりました。

で、僕は昔好きだったゲーム「トルネコの大冒険3」を兄から借りてやり始めました。

実際にプレイしてみて分かったのですが、たしかにゲームをやっている間は余計なことを考えることも無いし、集中もできました。

実際にやってみる前は

ゲームなんかに時間を割いている場合じゃない

という焦りの気持ちもあったのですが、実は休職中にこそ全てを忘れて自分が好きなゲームをプレイすることが大事なのかもしれません。

こうやって振り返ってみるとしばらくはだらしない生活をしていました。

それが結果として心が安まる良い結果になったと思います。

心が落ち着いてきた頃にやっていたこと

そして、そんなだらしない生活を続けていると徐々に何かしたいという気持ちが沸いてきます。

症状が回復し出してから心がけて良かったなと思うことは、会社に勤めていたときと似た生活習慣を心がけたことです。

ブログ

今まで仕事をやっていた時間帯にブログを書くことにしました。

何もしていない頃は自分の存在意義が分からなくなったりしてたんですが、ブログをやり始めてからその考えは無くなりました。

生産的なことをしているからだと思います。仕事をしていた頃は嫌でも生産的なことをします。

それが当たり前だった頃には分からない感覚だったのですが、何もしていないと社会から孤立した気分になります。

ブログは僕にとっては仕事のようなものです。

ブログを書いている間は嫌なことも忘れますし、ゲームと違って確実に実績が積み上がっていくのでやればやるほど心が充実します。

ブログ更新はすごく楽しいです。

加えてブログ書いてると自分の心の整理にもなるんですよね。

カフェ通い

僕は平日はほぼ毎日カフェに通っています。主に本を読んだりブログを書くためです。あ、この記事もカフェで書いてます。

最初にカフェに行こうとしたのは、単純に家では集中できないからという理由からでした。

しかし、カフェ通いには僕が思っていた以上にたくさんのメリットがありました。

  1. 集中できる
  2. 定期的に外出するきっかけになる
  3. 生活リズムが整う
  4. 平日でも人が適度にいる

言わずもがな、カフェではテレビやゲームや漫画等の誘惑が少ないので集中できます。

ただ、それだけでは無く僕にとっては2,3,4のメリットがとてもありがたかったです。

まず、外出するきっかけになることですね。

休職中はどこかに行く義務が無いので基本家でこもりがちです。

たまの外出も不定期で買い物にいくぐらいでしょうか。

行くべき場所が無いのって、経験してみると分かるのですがかなりきついです。

しかし、カフェ通いを習慣づけることで自分に居場所ができた感覚になります。

そして、決まった時間にカフェに行くことで朝しっかり起きることができ、生活リズムが整います。

さらに大きいのがカフェには適度に人がいるということです

。会社勤めをしていた頃には知り得なかったことですが、平日のカフェには様々な人がいます。

早期退職したっぽい人、おじいちゃんおばあちゃん、主婦のおばちゃんたち、僕と同じく何か作業している人、サボっているっぽいサラリーマン

などね。

別に僕がその人たちと会話するわけでは無いのですが、人がいる空間にいるのってすごく落ち着くんですね。

おじいちゃんが新聞をめくる音に癒される日が来るとは思ってもみませんでした(笑)

散歩などの運動

よく休職中は運動するといいと言われます。ただ、それは体を動かす元気が戻ってきてからが良いと思います。外に出たくも無いのに無理に運動しても余計に自分を追い込んでつらくなってしまいます。

実際に僕は休職まもなくして、

運動しなきゃ…

という焦りで体を鍛えていましたが、余計に自分を追い込んでしまってあまり良くなかったかなと思います。

ただ、自分からやりたいと思えるようになってから行う運動はかなり良かったです。

あくまでやりたくなったらやる!それでいいと思います。

ちなみに僕は主に散歩、ランニング、水泳をしていました。

ランニングや水泳は強度が高い運動なので無理におすすめできませんが、散歩はかなりおすすめです。

外の空気に触れながら歩くだけでかなりリラックスできますよ!

規則正しい生活

ブログと運動を毎日できるだけ決まった時間に行うようにしました。健康的になってきたら意識的に1日のサイクルを作ることは僕にとってかなり効果的でした。

この時期の僕の1日のスケジュールはこんな感じでした。

6時30分 起床
6時35分~7時20分 散歩orランニング
7時30分~ 朝食
8時00分~12時00分 ブログ執筆(カフェへ移動)
12時00分~13時00分 カフェから出て別の場所で昼飯
13時00分~16時30分 ブログ執筆(別のカフェへ移動)
16時40分~18時00分 ジムで水泳
18時30分頃 実家へ帰宅
19時00分頃 夕食
19時30分~22時00分 自宅のPCでブログデザイン等調整、入浴、後はフリー
22時30分 就寝

まぁ、この通りに行くことは少ないですけどね(笑)

基本このサイクルで1日を過ごしていました。

自分で自分を許して上げるのが一番だと思う

僕が行動面でやってよかったなぁと思うのはこんなところです。

ただ、それ以上に大切だと思うのは自分自身の心のケアです。

僕はあまり自分と他人を比べることはほとんどしないようにしているのですが、休職中は流石に比べてしまっていましたね。

会社勤めをしている友人、結婚した友人、それに比べて僕は…(苦笑)みたいなね。

でも、それ以上に過去に輝いていた自分と比べてはつらい思いをすることが多かったです。

ちょうど一年前の今は仕事が楽しかったなぁ…
みんなに慕われて充実してたなぁ…
それに比べて今は…

てな具合でね。当時はよく過去と今を比較しては落ち込んでいましたよ。

まぁ、結局は日々だらしない生活をしている自分を許せなかったんだと思います。だから、ちょっと焦ってすぐに運動を始めたりしたんだろうなぁ。

でも、本当に必要なのは自分自身で今の自分を許してあげることだったんですね。

開き直って

俺は俺!友達は友達!
世界中で悩んでいるのは俺だけじゃない!
過去の輝いてた俺も今の堕落している俺も同じ自分や!
そして、再び輝くときが必ずくる!
だから、俺は今の俺を認めてやろう

と考えるようにしました。なんだかまぁ、肩の荷が降りたように楽になりましたわ。

まとめ

僕が個人的に休職中にやって良かったと思うことを書いてみました。

心が落ち着かない間はとにかくだらしない生活で良いと思います!そのうち自分から何かしたくなります。

そしたらに何か新しく勉強したり、運動したりすれば良いのです。

それと、休職中はどうしても考え込んでしまいがちです。

少しづつ今の自分を許してあげてくださいね。

 
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