Googleで
「副業」
と検索すれば、そこらじゅうに副業を推進するような記事が溢れている。
- おすすめの副業5選!
- 令和時代の新しい副業!
- 副業すれば心に余裕が持てる
- 副業はメリットだらけ!
こんな具合に。
でもね、本当に副業を誰しもがやるべきなのか。
実はそんなことはなかったりするし、僕は副業をすることをおすすめしていない。
僕自身、このブログ運営という形で副業をしている。
実際に月に3000円~4000円ぐらいの収益が出ている。
たしかに客観的に見てみれば、
「多少なりとも会社の給料以外でお金を稼いでいるのはいいことだ!」
と思えるかもしれない。
僕も昔は、
「とにかく副収入が欲しい!」
「会社の給料だけじゃ不安だ!」
「いずれは副業から独立して会社を立ち上げるぞ!」
という考えがあった。
だから少なくとも昔の自分から見れば、多少なりとも副業で収入を得ている今の状況は誇れることだろう。
そんな現在も副業をしている僕自身だが、今の副業ブームには疑問を感じざるを得ない。
なぜ、こんなに副業副業と言われるようになったのか、そして副業をしない方が幸せになれる確率が高いことを話そうと思う。
目次
副業がブームになった理由
副業を容認する風潮があれば、お金の文句を言う人が減る
まぁ、とりあえずお国としては
「副業を認めてあげれば、給料が安いと文句を言う国民が減るだろう」
という考えもあるだろうね。
お金が欲しけりゃ、副業でもっと稼げばいいと言えるからね。
企業としても同じで、とりあえず本業に支障が無い範囲で自由にやって貰った方が、文句を言われるよりいいんでしょうな。
副業を紹介する情報商材で儲かる人がいる
まぁ、上記は大きな組織の話で、ここからは個人個人の話になる。
副業が流行っている(ように見える)大きな要因が、至るところに副業の記事や広告が貼られているということ。
Youtubeを開けば、
「稼げる副業5選!」
「貯金をするな!自己投資しろ」
「せどりで月収10万円!」
「おすすめな不動産投資」
とわざわざ金を払って広告を貼りだしている人が大勢いる。
いくらその広告を表示させないようにしても、次から次へと同じような動画が出てくるから鬱陶しいことこの上ない。
冒頭で書いたようにGoogle検索でひっかかってくる記事もやっぱり、副業をおすすめするものばかり。
そんなものばかり見てたら、そりゃ副業が流行っているように見えるし
「俺も副業しないといけないのかな?」
という気持ちにもなるよ。
でも、結局はおいしい話で人を集めたいだけなんだよね、そういう動画や記事を作っている人って。
人が集まるところに広告を貼ればそれだけで金になるからね。
ただ、単にPV数や再生回数を稼ぎたいだけなんだよ。
で、肝心の中身は大したことしゃべってなくて、結局は怪しい情報商材と同じなわけよ。
副業をしている自分を他の人に見て貰いたい(褒められたい)
副業を勧める記事や動画を作っている人は、そこに貼り付けている広告で収入を得ようとしているわけだ。
つまり、副業を勧めているその行為そのものが副業なんだよね。
そりゃあ、誰しも自分がやっていることを誰かに自慢したいし、否定されたくないし、なんならすごいと褒められたい。
だから、
「みんな(俺みたいに)副業するといいよ!」
という記事や動画で溢れかえってくるわけだ。
反対に僕のように副業ブームに疑問を感じていても、それを記事にする人はほとんどいない。
なぜなら、そういう記事を書くという行為が自分のやっていることをそのまま否定するという矛盾になるから。
だから、わざわざそんな記事は書かない。
そして、そういう人たちは副業がうまくいかないと感じたら、そのままフェードアウトしていく。
副業をしている自分を否定したくないので、副業の本当のデメリットを伝える人がそもそも少ないのだ。
だから、なおさら世間では副業が流行っているように見え、副業は良いことばかりだと勘違いしてしまう人が多い。
副業の現実と副業しない方が幸せになれる理由
副業がブームになっているのはこんなところが要因だろう。
それではここからは副業の現実と、副業をしない方が幸せになれる可能性が高い理由を話していこうと思う。
休日が休日じゃなくなる
会社員の人間がブログやアフィリエイト、Youtube、せどりなどの副業を始めると、休日が休日では無くなる。
会社が休みでも、頭の中は副業のことばかり。
「記事、動画作成しなきゃ…」
「今日はアクセス数どのくらいかな」
「仕入れた商品は売れたかな」
「思ったより全然稼げないな、もっと頑張らなきゃ」
せっかくの貴重な休みなのにこんなことばかり考えてしまう。
「副業をやらなきゃ」という思いに追われて、他のことが手につかなくなる。
つまり、休日に本来やりたいことができなくなってしまって休日が休日ではなくなってしまうのだ。
そんな生活を長く続けてしまうとどうしてもノイローゼ気味にしまう。
これでは、幸せが遠のいていくばかりだ。
副業のせいで日常生活が狂う
休日が無くなるだけではない。
副業に手を出し始めると日常の生活リズムまでもが狂ってくる。
特に始めたての頃は、副業に新鮮さを感じているためモチベーションが高く、ついつい寝食忘れて没頭してしまう。
晩飯は外食かコンビニ弁当ばっかりで睡眠時間もろくに取っていない生活をしてしまう人が多いのだ。
ちなみに僕もブログをやりたての頃はまさにそんな感じで、睡眠も3時間ぐらいしか取らないような生活を続け自ら体をぼろぼろにしてしまっていた。
「本業に支障が出なければ大丈夫」
という意見も多いが、副業を始めるとどうしても結果を早く出したいと焦ってしまうものだ。
だから、生活リズムを整えながらうまく副業を行うことがなかなかできない。
そして、食生活や睡眠が悪化することで本業に必ず支障が起きる。
今までそれなりにうまく回せていた本業務が滞るようになり、仕事が嫌になってくる。
すると、嫌な本業から抜け出すためになんとしても副業を成功させようともっと無理をするようになる。
更に体への負担が大きくなる。
本業がまともにこなせなくなってくる。
という負のループが発生する。
そして、大概は副業も何の成果を得ることができずに挫折して終わる。
残ったのはぼろぼろになった体と回らなくなった本業だけという結果に終わる。
これは決して珍しい話ではない。
副業を始めたせいで日常生活が狂ってしまい幸せがどんどん遠のいている人が、見えない裏の世界にかなりの数いる。
趣味が楽しめなくなる
副業にはまってしまうと何をしていても、
「この時間を副業にあてた方が生産的だよなぁ…」
と、心のどこかで浮ついた気持ちになってしまい、今まで好きだった趣味なんかが楽しめなくなってくる。
ランニングが趣味だった僕も走る時間がもったいないと思い、走ることをやめてしまったことがあった。
だからといって、それで副業に精が出るかといえばそういうわけでもない。
結局、Youtubeなどを見たりゲームをしてだらだらしてしまうことも多かった。
ただ、単に無駄に趣味の時間が無くなっただけだった。
副業に心が囚われた生活になる
そんな感じで平和な日常生活や趣味の時間でさえ、奪われかねないのが「副業をやる」ということなのだ。
副業に手を出したことが無い人には想像が付き難いかもしれないが、副業をしているとそれに心が囚われたような生活になってしまう。
そして、その副業によってどれだけ稼げるのかというと、大抵たいした金額は稼げない。
前述したように僕も現在3000円~4000円を稼いでいるが、今までの苦労を考えるとその労力に全く見合わない。
(まぁ、もちろん自分のやり方が上手では無いというのも間違いなくあるが)
100害あって1利無しとまでは言わないが、副業には世間に公表されていない見えない弊害が多すぎる。
そして、その見返りがあまりにも小さいのだ。
だから、
「みんなやっているから俺もやろ!」
なんて気軽に始めるべきではないのよ。
本業1本に力を入れるほうがいい
副業なんてせずに、是非とも今やっている本業1本に力を入れて欲しい。
ほとんどの人が会社員として働いていると思うが、変にあれこれと手を出すよりも、その業務に意識を集中した方が人生は豊かになりやすい。
副業をする時間があるのならば、業務に必要な知識を新しく勉強したり、あるいは仕事をそつなくこなすための健康作りのために食事や睡眠を見直したりできるだろう。
それでも今の仕事に不満があるのならば、何に不満があるかを完全に洗いざらいにし転職活動をするべきだと思う。
仕事の不満を副業が解決してくれるということはほとんどない。
むしろ、本業に支障が出てより状況が悪化するだけだ。
そして、本業1本に集中した方がよりスキルや知識が身に付き市場価値があがるため、仮に転職するとしてもそれがうまくいきやすくなる。
変に副業を始めて何もかも中途半端になるより本業に絞る方がはるかに賢い選択だ。
まとめ
副業には見えないデメリットが数多く潜んでいる。
副業に中途半端にはまってしまったがために、日常生活がおかしくなってしまい、しかも結局稼げなかったという人は実はかなりの数いるのだ。
副業に手を出すよりはまずは本業1本に力を入れるようにしてほしい。
もし、お金が欲しいというのならば、収入よりも支出を見直してほしい。
1000円稼ぐよりも1000円節約する方が簡単だ。
まだ副業を始めていないという人、これからやってみたいなと思っている人はよく考え直してみて欲しい。
「自分には本当に副収入が必要なのか」
「副業をしたら幸せになれるのか」
「そもそも幸せのために副業が必要なのか」
答えが出たらそっとこの記事を閉じて、明日に備えて早く寝たほうが健康的になるし幸せを呼び込めるだろう。
みなさんが思っている以上に、幸せになるためにはお金は必要ないのだよ。
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