うつ病や適応障害で会社を退職した後の心理。働くのが怖い、再就職したくないと思ってしまうのは当然のこと

これまで普通に生活してきて、仕事も問題なくこなしていた。

だけど、職場の異動などのちょっとした環境の変化があった。

それが原因でうつ病や適応障害になってしまった。

このようなことは決して珍しい話ではなく誰にでも起こりうることです。

僕自身がそうでした。

今まで、それなりに仕事をこなし公私ともに充実していたのに、ちょっとしたことがきっかけで最終的に会社を辞め、社会復帰が困難になるレベルになってしまいました。

一度、この状態になると

「働くのが怖い」
「人と関わるのが怖い」
「もう就職したくない」

と思うようになります。

もしかしたら、今この記事を読んでくれているあなたもこれに近い状態かもしれませんね。

そして、そんな自分をダメな奴だと思ってしまうかもしれません。

でも、絶対にそんなことはありません。

なぜならば、うつ病や適応障害で会社を退職した後に働きたくないと思ってしまうのは人間ならば当然のことなのですから。

Sponsored Links

職場でうつ病・適応障害になってしまうメカニズム

それでは、実際に職場ではどんなメカニズムでうつ病や適応障害になってしまうのでしょうか。

僕自身の経験を踏まえて解説していきます。

ステップ1:環境の変化

どんな会社でも多かれ少なかれ、必ず部署異動というものが存在します。

今まで慣れ親しんだ環境を離れることになったり、あるいは尊敬していた上司が別の部署に行ってしまい、変わりにクソみたいな奴が新しい上司になったり…

例え今現在が恵まれた環境だとしても、それがいつまでも続く保証はどこにもないのです。

まずは、身の回りの環境が新しいものに変わることが第一段階になります。

ステップ2:新環境に馴染めない

環境が変化したとしても、それに馴染めればなんの問題もありません。

最初の1,2ヵ月こそは新しい環境と仕事に苦労するとは思いますが、徐々にそれにも慣れていくものです。

本来、人間というのはどんな環境・仕事にも適応できる能力を持っているのものです。

だからこそ、我々は小学校・中学校・高校・大学・職場と巡り変わる様々な環境の中を生きていくことができます。

ただ、その環境が極端に自分に合わなかったり、とてもつらいと思うようならば話は別です。

例えば、人と接するのが苦手なのに毎日営業をやらされたり、逆に人と触れ合う仕事がしたいのに一人で黙々と仕事をさせられたり…

あるいは、仕事は自分に合っているが、一緒に仕事をする人と極端に反りが合わなかったり…

反りが合わないレベルならまだ良いです。

ひどい場合だと無視されたり、いじめを受けたりというパワハラを受ける可能性もあります。

加えて悩みを相談できる先も無ければ状況は最悪です。

もし、こういったつらい状況が続けばその環境に馴染むことなんて到底不可能なことです。

ステップ3:仕事に支障が出始める

自分に合っていない環境に居続けると、徐々に仕事に対する集中力が落ちてきます。

僕自身がそうだったのですが、環境が自分に合っておらず苦痛に感じるような場所で仕事をしていると、仕事どころではなくなってくるのです。

こうなると、普通の仕事をこなすことが困難になってくるんですね。

ステップ4:仕事が嫌になる

環境が苦痛であり、仕事をこなすのが難しくなってくると、仕事そのものが嫌になってきます。

もちろん、誰しも大なり小なり仕事をしたくないという思いはあります。

ですが、環境不一致による仕事の嫌悪感は一般的なそれをはるかに凌駕します。

それこそ仕事のことを考えるだけで吐き気がするほどに…

実際に僕は前の職場で、仕事が苦痛すぎて昼休みが終わって職場に戻る途中で吐いてしまったことがあります。

今でもあのころを思い出すと明らかに異常だったんだなぁと思いますね。

ステップ5:我慢をし続けるうちに精神が崩壊し、うつ病を発症する

それでも、我慢して我慢して我慢して…..

仕事を続けてしまうと、精神が崩壊します。

つまり、うつ病になってしまうのです。

こうなると、職場に向かうこと自体を体が拒否するような感覚になります。

これが職場でうつ病や適応障害になってしまう主なメカニズムです。

そして、場合によっては職場にいることが困難になり、退職を余儀なくされるのです。

うつ病や適応障害はどんな人間でもなり得る

うつ病や適応障害は、心が弱い人だとか、仕事ができない人がなるものだと考えている人も少なくありません。

しかし、うつ病や適応障害はどんな人間でも確実になります。

今まで、うつ病や適応障害になったことがない人は、たまたま恵まれた環境にいるだけなのかもしれません。

事実、僕も適応障害になる前はそんなこととは無縁な環境で生活していました。

「自分は仕事のできる強い人間なんだ」

と思っていました。

ですが、ちょっとした環境の変化で簡単にメンタルがやられてしまったんです。

今、精力的に働けている人でも、いつうつ病や適応障害になるのかは本当にわからないんです。

うつ病や適応障害になると再就職が怖くなってしまう理由

うつ病や適応障害になってしまうと、そのまま退職するパターンも少なくありません。

僕は退職しました。

そして、しばらくして気持ちが落ち着いてくると

「再就職しないとなぁ…」

という気持ちが沸いてきます。

ですが、同時に再就職することが怖くて怖くて仕方がないのです。

なぜ、うつ病や適応障害になった人は再就職するのが怖くなってしまうのでしょうか。

人と関わるのが怖い

まずは、人と関わるのが怖くなってしまったことが大きな原因になります。

たとえ仕事内容がどんなにクソでも、職場の人間関係が良好ならばメンタルが病むことはそこまで無いんです。

職場でうつ病や適応障害になってしまう一番の要因は人間関係です。

クソな人間関係によってメンタルを病んでしまうと、人と関わること自体が怖くなります。

再就職すれば必ず新しい人間と関わっていかなくてはなりません。

それが怖くて再就職したくないと思ってしまうんですね。

何をしてもうまくいく自信がない

「前職でうつ病になり、逃げるように退職した」

この考えが頭を離れず新しい仕事に対する自信をどんどん奪っていきます。

どんな仕事でもうまくやっていけるか不安になってしまうのです。

実際はそんなこと不安に思う必要は全く無いんですけどね。

でも、前の職場でうまくいかなったことが足かせになって、新しい仕事を始めても

「どうせうまくいかない」
「また、失敗する」

と思い込んでしまうので、再就職するのが怖くなってしまうんですね。

やりたいことが分からない

前職で自信を完全に失ってしまうと、自分が今後何の仕事をしたいのかも分からなくなってきます。

だって、何をしてもうまく行く気がしないんだから。

うまく行く気がしないのだから、やる気も出ません。

ますます再就職が遠ざかっていくんです。

これから進むべき道とは

それでは、うつ病や適応障害で再就職することが怖くなってしまったら、一体どうしていけばいいのでしょうか。

僕がおすすめするのは以下の2つです。

誰かに心境の旨を話す

まずは、自分がどんだけつらいのか、誰かに聞いてもらいましょう。

地元の友達、親、兄弟、誰でもよいです。

あるいはオンラインで専門家に相談するのもよいですね!

自分だけで悩まずに誰かに聞いてもらうだけでだいぶ心が楽になりますよ。

市場価値の高い仕事を目指す

そして、これからどんな仕事をやっていくか。

まずは

「自分のやりたい仕事」

を目指すのは一旦やめましょう。

なぜなら、うつ病や適応障害で会社を辞めた後にやりたい仕事を探すことはほぼ不可能だからです。

ここは一度自分の気持ちには目を向けずに

「市場価値の高い仕事」

を探すのです。

つまり、「世の中に必要とされているけどそれを担う人材が少ない」業界です。

僕はその考えのもと、溶接の仕事を選びました。

市場価値の高い仕事を選ぶことには大きなメリットがあります。

市場価値の高い仕事に関しては、以下の記事でまとめているので、是非目を通してみてください。

きっと、今のつらい状況を打開するヒントになると思いますので、、、

まとめ

今まで順調に仕事していたのに、自身や上司の異動などの環境変化が原因でうつ病や適応障害になってしまう。

決して珍しい話ではありません。

最悪の場合、退職に追い込まれることだって考えられます。

その後、再就職は気持ち的にかなり難しいと感じるでしょう。

でも、それはみんな同じです。僕もそうでした。

それでもなんとかなります。

深刻に考えすぎずに一度しっかり休んでからまた頑張りましょう!

 
関連記事:
うつ病や適応障害で休職した会社は退職した方がいいです。転職して全然OK

うつ病や適応障害で休職するときの引き継ぎは不要です

うつ病や適応障害で会社を退職した後、再就職する方法。僕はこうやった

 
Sponsored Links

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です