誰しもが心の底から大切にしたい、大切にしているという人が一人はいると思います。
それは家族だったり、友達だったり、恋人だったり、あるいは職場の人たちだったりでしょうか。
理想的なのは自分が関わるすべての人間を大切にし、相手からも大切にされるという関係性を築くことですよね。
今現在、既にそのような環境におられている方は本当に素晴らしい人生だと思います。
しかし、残念なことに多くの場合それは理想論だったりします。
みんながみんな全員と仲良くするというのは実際にはなかなか難しいのです。
価値観が合わずにどうしてもうまくやっていけないという人がどういう訳かどこにいっても必ずいるんですよね。
この記事では、そんな
「自分とはなんか合わないんだよな~」
と感じる人を無理に大切にする必要はないということ。
本当に大切にすべき人に愛を注ぐべきだよというお話をしたいと思います。
目次
自分と合わない人を大切にする必要がない理由
では、自分と合わない人を無理に大切にしなくて良い理由を見ていきましょう。
僕たちが大切にできる人の数には限りがあるから
自分と合わない人を大切にする必要がない最も大きな理由が
- 自分が大切にできる人の数には限りがある
ということです。
なぜなら、人を大切にする、即ち人に愛を与えるという行為は非常にエネルギーを消耗する行為だからです。
そして人を大切にするためのエネルギーは無限ではないのです。
その貴重なエネルギーを自分にとってはどうでもよい人間に与えるというのはもったいないことです。
「自分に関わる人間すべてを大事にし続ける
聞こえは非常に良いです。
聞こえは。
しかしそれは実際には現実的ではないんですね。
猛烈に疲れます。
余程心の余裕が無い人ではないと不可能です。
そんなことを続けていたら、どこかで無理が祟って自分が潰れてしまいますからね。
限りある愛情のエネルギーは、自分が本当に大切にしたいと思える人にだけ向ければいいんです。
冷たい言い方のように聞こえるかもしれませんが、愛を与える人間を絞るというのはより良好な人生を歩むために欠かせないことです。
話が合わない人といても苦痛だから
それに話が合わない人といても苦痛です。
もちろん、人間というのは人それぞれに性格や個性があります。
100%同じ価値観である人間なんて誰一人いないでしょう。
しかし、その中でも
「ここは自分と同じ価値観だな」
「あーなるほどそういう考え方もあるのか」
と特定の分野では同じ考え方の人や、自分とは違う価値観だけど新しい気づきを与えてくれる人がいます。
このような人との交流はとても楽しいものですし、大事にしたいものです。
しかし、自分と何もかもが違ったり、相手の考え方を尊重できない場合は無理に合わせる必要もありません。
その相手を大事にする必要もなかったりします。
合わない人を大切にしないメリット
「自分とはどうしても合いそうにない…
そんな人を大切にしないことによって意外なメリットが生まれます。
本当に大切にしたい人を大事にできる
自分と合わない人を無理に大切にしないことには大きなメリットがあります。
その中で特に一番大きいのは
「自分が本当に大切にしたい人をより大事にできる」
ということです。
前述の通りみなさんが持っている、人を大切にするためのエネルギーには限りがあります。
自分にとって大事ではない人にそのエネルギーを割かなくなることで本当に大切にしたい人間に注ぐ愛を増やすことができるのです。
大切な人と良好な関係を築いていくためにどうすれば良いのか真剣に考えることもできるでしょう。
人間は自分を好きでいてくれる人を好きになります。
反対に自分を嫌いな人は嫌いになります。
嫌いな人と縁を切り、大切な人に愛情を注ぐことで、自分の周りには自然と良好な人間関係が生まれていくのです。
大事な人との絆が深まり、どんどん良い仲になっていけるんですね。
相手の反応が気にならなくなる
また、自分にとってどうでも良い人間から程よく距離を取ることで、その相手の言動や反応が気にならなくなるというメリットもあります。
嫌いな人間の行動ってひとつひとつがやたら気になったりするものですよね。
いちいち目についたり、オフの時間にもふとした瞬間にそいつの存在が頭によぎったりね。
あれが非常にストレスなんすよ。
でもそれって、その人となまじ関わりがあったり、気にかけている一面があるからそうなっちゃうんですね。
自分と全く関わりもなく、干渉されることも無い人の存在って自分に取ってどうでも良いですよね。
そういう存在にしてしまえば、驚くほど心が軽くなるのです。
仕方なく話をしなければならない場合も必要最低限に抑えておけば、そこまで気にもならないのではないでしょうか?
合わない相手から勝手に離れていってくれる
自分とは合わない人、好きになれない人、そうした人との関わりを薄くしていくことで相手から勝手に離れていってくれるものです。
相手もこちらが避けていることを間違いなく感じとってくれます。
大事にしないことで余計な労力を使わない上に、合わない人が自ら離れていってくれるのは楽なことこの上ないですね。
嫌いな人からはさっさと嫌われてしまいましょう。
元々、僕たち人間は関わる人全員から好かれることなんて不可能なのですから。
自分が好きなごく一部の人にだけ好かれればそれで十分なのですよ。
価値観の合わない相手を大切にしようとすると逆に人間関係が悪化する
ここまで自分とは合わない人を大切にしない方が良いというお話をしてきました。
では、逆にそんな相手を無理して大切にしようとするとどうなるのでしょうか?
答えは、大切な人との人間関係が悪化します。
なぜならば、嫌いな人間に余計なエネルギーを使うことで心に余裕が無くなってくるからです。
当然不機嫌になったりイライラすることも増えます。
嫌いな人間と一緒にいるのは尋常でないエネルギーを使いますからね。
そんな状態のままでいると、本来大切にしたいはずの人間関係に悪影響が出てしまうのです。
「みんなに優しくしましょう」
という言葉があります。
それはたしかに美しくて素晴らしいことのように聞こえます。
自然にそれができるならそれに越したことはありません。
でも実際の人間関係はそんなに単純なものではありません。
自分に悪影響を与える人間がいる以上、そいつらは避けていかねばならないのです。
それが結果的に一緒にいて幸せになる人、楽しく過ごせる人を大事にすることに繋がるのですから。
まとめ
僕たち人間が心の底から大事にできるのはせいぜい3,4人が限度です。
なぜなら、人を大事にするという行為は非常に労力を使うから。
限りある自分のエネルギーは本当に大切にしたい人に注ぎたいですよね。
自分と合わない人、好きになれそうにない人には余計な労力を使わないようにすることも人生において非常に大事なことです。
もし、中途半端な人間関係が多くて疲れてしまったら、一度誰が本当に大事な人なのか見直してみる良い機会なのかもしれません。
余計な人間関係に疲れてしまっている人に少しでも参考になれば幸いです。
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