社会人になってからよく耳にする
「趣味を持って公私ともに充実した生活を送りなさい」
というアドバイス。
まぁ確かに平日は仕事に打ち込んで、休日は趣味に没頭している生活は輝いて見えると思います。
もちろん、趣味が充実しているに越したことはありません。
だから、
「俺も何か好きになれることを見つけないと!」
「休日にやることがないから何か始めないと!」
と焦ってしまう人が世の中には数多くいます。
でも実は、無理して趣味を作る必要はないんですよ。
なぜなら、趣味を持たないことによって生まれるメリットだってあるからです。
目次
社会人が趣味を持たないメリット
あえて社会人が趣味を持たないメリットを挙げると以下のようなものがあります。
他の人との遊びに付き合える
浸食を忘れるほどに没頭できる趣味を持っているとどうしても、他のことに割く時間が減ってしまいます。
そのため、時には友人や恋人からの誘いを断ってしまうこともあるでしょう。
一方で、趣味がないということは、時間がたっぷりあるということです。
ですから、生活に柔軟性があり、友達や恋人との遊びに簡単に付き合えるのです。
特に社会人になると、学生時代と比べて自由な時間が劇的に減ります。
その貴重な自由時間を他人との交流に使える無趣味な人は貴重な存在なのです。
「結婚相手には趣味を持っていてほしいですか?」
という質問を女性に投げかけたところ、
「はい」:50%
「いいえ」:50%
という結果になったそうです。
半分の人は結婚相手が趣味を持ってなくてもいいと考えているんですね。
「いいえ」を選んだ女性たちは、口を揃えて
「自分や家族にかまってくれる時間が無さそう」
と答えました。
趣味が無いからといって自己嫌悪する必要は全くないわけです。
むしろ、人のために時間を割くことができる素晴らしい人間になれるです。
仕事中に余計なことを考えなくて済む
趣味があれば仕事にも精が出て、集中力が上がって評価も上がるといわれることが多いですよね。
でも、僕の経験上、趣味のあるからとって仕事の集中力が上がることはほとんどないです。
逆に趣味にはまり過ぎているがゆえに仕事に悪影響を与える可能性すらあります。
例えば、家に帰って早く趣味のゲームをしたいのになかなか仕事が終わらないとイライラしてしまいますよね。
趣味が生活の一部になっている人の場合だとそれを優先するあまりイレギュラーな予定に対応できなくなることだってあります。
僕も一時期、ランニングにとてもはまっていました。
家に帰った後は必ず走ってから晩御飯を食べることが習慣になっていました。
だから、仕事が遅くなるときは非常にイライラして全く仕事に手が付かなかったです。
趣味を持っていることが仕事にプラスになるとは限らないのです。
一方で習慣的な趣味がない人ならば、時間がたくさんあるため、急な残業や付き合いにも対応できます(それをやりたいかはまた別として)。
また、心を乱すものがないので、趣味を持っていない人の方が集中して仕事に取り組めることもあります。
趣味を持ちたがるのは承認欲求があるから
それでも何かしら趣味を持っておきたいと思うのが人間の性だと思います。
では、なぜ人は趣味を持ちたいと思うのでしょうか?
人によって理由は様々ですが、共通して言えることは
「誰かに認められたい!」
という承認欲求が働いているためです。
「趣味は特にありません」
と言ってしまうと、つまらない人間だと思われてしまうかもしれない。
逆に
「趣味はパラグライダーです」
と答えることができるようになれば、それだけですごいと思われるし自慢できる
特に冒頭でお話したように、社会人になると
「趣味がある=仕事ができる」
と思う人が多くなります。
だから、仕事ができる人だと思われたいがゆえに、無理してでも趣味を探すようになるのです。
「退屈な日々に刺激が欲しい」
という理由から趣味を探す人も多いと思いますが、それが建前であることも実は意外と多いのです
趣味は無理して探すものではなく、自然とできるもの
そもそも趣味というのは、誰かに見せるために無理して探すものではありません。
日常生活の中で友達や同僚と会話している中でなんとなく興味を持ったことをきっかけにできていくものです。
僕の場合、かつて「遊戯王」「ポケモン」「マラソン」「麻雀」「トライアスロン」「パチンコ」など数えきれないほどの趣味を持っていました。
そしてこれらが趣味になったきっかけを考えてみると、やはり他の誰かとの交流にあったわけです。
そのようなきっかけを元にいろいろやってみて、心の底から楽しいと思えるようなものが見つかればそれが趣味になるだけです。
ですから、別に好きでも楽しくもないのに
「自分の趣味は〇〇です!」
と他人に自慢するためだけの趣味なんて持つ必要はないのです。
まとめ
社会人には「趣味を持っているほど立派な人間」だという風潮がなんとなくあります。
だから、現在趣味を持っていない人は無理してでも趣味を持とうとしてしまうものです。
ただ、寝食を忘れるほどに没頭できるものがあるということが必ずしも良いとも言い切れません。
むしろ、趣味を持たないことによるメリットもあります。
だから、趣味を持っていない自分を責める必要もありません。
趣味を持っていない分、時間があると思うので、その時間を友人や家族、あるいは新しい人との交流にあてるなどしてみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、誰かと交流しているうちに本物の趣味に出会えるかもしれませんよ。
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