やりたい仕事が無い。それならば人気の無い市場価値の高い仕事を探してみよう

  • これから就職活動を迎える
  • 現在、仕事はしているけど、本当にこのままでいいのかと思っている
  • 一度、就職はしたけど退職してしまい、今は無職

このような状態にあると

「自分のやりたい仕事ってなんなんだろ?」
「自分のやりたい仕事が全然わからない…」
「どんなキャリアを積んでいけば幸せな社会人生活を送れるのか」

ということを考えてしまいます。

でも、考えても考えてもその答えって全然見つからないんですよね。

そんな時は、一旦自分の「やりたい」という感情を抜きにして人気は無いけど市場価値の高い仕事を探してみるといいですよ。

自分の感情を抜きにして、自分という人間を客観的に見ることで開ける道もあるものです。

この記事では、やりたい仕事や向いている仕事が見つからない理由と、市場価値の高い仕事を探すことによるメリットを紹介していこうと思います。

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やりたい仕事、向いている仕事が分からない理由

そもそも、なぜやりたい仕事や自分に向いている仕事が分からないのでしょうか。

その理由を見ていきましょう。

人は過去の経験からしか自分の向き不向きを見出せないから

一番大きな理由が「人は過去の経験からしか楽しさや自分の向き不向きを見出せない」ということです。

例えば、ゲームが好き・得意という人は、小さい頃から兄弟や友達とゲームで遊んで楽しかった記憶がある人です。

体を動かすのが好き・得意という人は、学生時代に運動部で青春した経験がある人がほとんどです。

ゲームで遊んだことが無いのに

「僕はゲームが好きです!」

なんて言う人はいないだろうし、運動経験がほとんど無いのに

「僕は体を動かすのが好きです!」

と言う人も皆無だろう。

僕自身、泳いだり走ったりすることが好きなのですが、これは小学生時代にスイミング教室に通っていたり、中学高校で陸上部に所属していて走る楽しさを知ったということに起源しています。

この過去の経験が無ければ、今現在走ったり泳いだりなんて絶対にしていません。

みなさんも自分が好き・得意だと思っていることの起源を辿ってみると、必ず過去の経験が元になっていると思います。

さて、ここまでは趣味的な話でしたが、実は仕事にも全く同じことが言えます。

  • 自分がどんな仕事が好きなのか
  • どんな仕事が向いているのか


という疑問も過去の経験を元に考えてしまうものなのです。

ですが、大多数の人が仕事に関してはそこまでの経験が無いのです。

経験の無いものに対して、好きなものや得意だと思うことなんて見つけようがありません。

だから、やりたい仕事や向いている仕事が分からないという人が世の中には多くいるのです。

そして、それは当然のこと。

ですから、気にすることは全くありません。

過去に仕事で挫折した経験があるから

また、仕事の経験が薄いこととは別に、過去に仕事で挫折した経験があったりすると、やりたいことが分からない状態になることもあります。

僕は今現在は「溶接工」の仕事をしておりますが、前職では、IT系の仕事をしていました。

そのITの仕事に就いて間もないころは、周りの環境にも恵まれており、そこそこ仕事にもやりがいを持っていました。

なんとなく漠然と

「このままこの仕事を続けていけたらいいなぁ」

と思っていました。

しかし、突然の部署異動があり、尊敬していた上司のもとから、パワハラ上司のところへと飛ばされてしまいました。

新しい部署の雰囲気はクソみたいなものでメンタルが崩壊するまでそう時間はかかりませんでした。

結果的に僕は適応障害(うつ病一歩手前の状態)になり、逃げるように会社を退職したのです。

もちろん、次の仕事なんか決まっていませんでしたから、無職です。

このまま続けていくと思っていたIT系の仕事で挫折してしまったものですから、自分がどんな仕事に向いているのか本当に分からなくなったものです。

当時はひたすら他の人のブログを読み漁り、やりたい仕事を探していました。

まぁ、こんな感じに過去の仕事の挫折によって、やりたい仕事が分からなくなることもあるのです。

人気の無い市場価値の高い仕事を選ぶメリット

以上のようなことが原因でやりたい仕事が分からなくなってしまっている人は、本当に多いのです。

そんな人たちにおすすめしたのが、市場価値の高い仕事を選ぶということです。

では、市場価値の高い仕事とはなんなのか、そしてそれを選ぶメリットはどんなものがあるのか見ていきましょう。

市場価値の高い仕事とは

市場価値の高い仕事とは一言で言えば「やりたがる人は少ないけど需要のある仕事」です。

世の中には本当にたくさんの職種があり、当然ながら仕事には人気不人気があります。

やはり、エンジニア・ゲームデザイナー・公務員・金融・コンサルタントといった、華やかに見える職業が人気なわけです。

しかし、人気がある職業に就けば明るい未来が待っているのかと言われると決してそんなことはありません。

なぜなら、人気のある仕事というのはそれだけ替えがいくらでもいるというわけであり、そこで働く人材としての市場価値はそこまで高くないからです。

反対にものづくりの技術者・土木建築の現場作業員・下水道工事官といった地味で泥臭そうな仕事は若者に人気がありません。

一般的に3K「きつい・きたない・きけん」と言われている仕事に多いように思えます。

ですが、これらの仕事も世の中に必要とされている大切なものです。

このような「誰もやりたがらない、だけど必要とされている仕事」

それが市場価値の高い仕事です。

では、そんな市場価値の高い仕事を選ぶことにはどんなメリットがあるのでしょうか。

メリット1:希少価値の高い人材になれるため、就職・転職しやすい

やりたがる人が少ない職種の会社では、応募してくる人も少ないため人手が不足している傾向にあります。

そのため、割と簡単に就職できるのがメリットの1つになります。

僕は前職のIT企業を退社した後、職業訓練校で溶接の勉強をしながら就職活動をしていました。

板金加工関連の会社を6,7社ほど見学させてもらったのですが、どこも

「是非うちに来て下さい!」

と言ってくれました。

僕自身、大した人間では無いんです。職業訓練校で溶接の勉強をしているってだけです。

それでも、その道を目指しているってだけでどこも歓迎してくれたんですよ。

そして、見学させてもらった会社のうち2社採用試験を受けさせてもらって2社とも内定を出してくれました。

溶接職人を目指しているってだけで人材としての価値が高いと評価してくれたわけです。

このように不人気な職種では就職しやすいんです。

また、同じ理由で同業他社の転職も簡単にできてしまいます。

仮に就職した会社が嫌になっても、他の会社にひょいっと行けてしまうので、会社に縛られている感覚も無くなります。

「まぁ、いざとなったら別んとこ転職できるしな」

と思えるので、精神的にもとても楽ですよ。

さぁこれが仮に「プログラムの勉強をしています」ってだけで、ゲーム制作の会社なんかに応募したら間違いなく落とされてます。

なぜなら、他にいくらでも有望な人材がいるから、僕なんかを採用する理由なんか無いから。

メリット2:キャリアアップしやすい

また、不人気な仕事ではキャリアアップもしやすいです。

必然的に優秀な人材が少なくなりがちな不人気業界では、前述通り一人一人の価値が非常に高いです。

そのため、色々な仕事を経験させてもらえます。

ですから、どんどんスキルも身につき時間とともにキャリアが上がっていきやすいんです。

するとますます人材としての価値が高くなるという好循環に入ります。

メリット3:会社や同僚から大切にされ、働きやすい

また、希少価値の高い人材は会社や同僚からも大切にされます。

なぜなら、会社としても辞められたら困るからです。

そして、同僚からも数少ない仲間だというように認識されるため、大事にされます。

今の会社では一人一人を尊重している雰囲気があり、僕自身も大事にされているという感覚があります。

同時に僕自身、会社の仲間を非常に大事に思ってます。

そのため、会社全体がとても良い雰囲気なんですよね。

だから、非常に働きやすいです。

ちなみに前の会社では、社員の入れ替わりが激しく、一人一人が尊重されている空気では無かったです。

それも僕が当時病んでしまった理由のひとつかなとも思えます。

メリット4:長い期間働き続けられる

誰もやりたがらない仕事は人材の替えが利きません。

また、不人気ゆえに新しく入社してくる人も少ないのです。

だから、年を重ねても会社からは頼りにされるし、長い期間働き続けることができるんです。

仮に何か理由があって会社を辞めることになっても、別の会社に転職しやすいです。

そのため、キャリアの一貫性も保つことが比較的容易なんです。

僕は転職を2回しており、3社での勤務経験があるのですが、今の会社が一番長く続いています。

辞めたいとも思っていないし、仮に今の会社を辞めたとしてもまた別の会社で溶接の仕事を続けていくことは間違いないです。

このように人気の無い市場価値の高い仕事を選ぶというのは、数多くのメリットがあるんですね。

仕事のやりがいや楽しさは後からついてくるもの

とはいえ、「不人気な職種を選ぶことにはたくさんのメリットがある」というのはあくまで理屈の話です。

いきなりやったことのない仕事をやろうと思っても、モチベーションなんてあるはずがありません。

しかし、それはあくまで「今の段階では」です。

どんなことでもそうですが、実際にやってみて経験を積んで、成長を実感し、人に認められることで初めてその仕事を楽しいと思えるようになるんです。

僕も最初から溶接の仕事に対する熱意があったわけではありません。

訓練校で良き先生と仲間に出会えたこと、そして職場でできる仕事が増えていく中でどんどんと楽しさとやりがいを感じるようになったのです。

どんな仕事もやりがいや楽しさというのは後からついてくるものなんです。

それだったら、市場価値の高い仕事を好きになった方が絶対にお得ですよね。

市場価値の高い仕事を好きになるとそれが誇りになり、本当に気持ちが充実します。

だから、僕は仕事選びに悩んでいる人に幸せな人生を歩んでもらうために、他人とは少し違った仕事選びをしてもらいたいなと思うんですよ。

まとめ

やりたい仕事や自分に向いている仕事が分からないという人は世の中にたくさんいます。

それは仕事の経験があまりないからそうなるだけで、当然なことなのです。

そんなときは、人気の無い市場価値の高い仕事に目をつけてみてください。

誰もやりたがらない仕事だからこそのメリットがたくさんあるのです。

不人気職種で一人前になれば希少価値の高い人材になれ、気持ちがとても充実してきますよ。

 
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